はじめに
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2017年最初のエントリは、プログラミングをはじめるなら!ということでCloud9というサービスをご紹介したいと思います。
おそらく、プログラマの方はご存知なのではないかと思いますし、もちろん既出の情報であります。
しかし、ずっと知らずにきたなるーらぼとしましては、昨年末にチェックしてみて驚いたわけであります。素晴らしい!
Cloud9とは
いわゆるクラウド上で動作する開発環境です。つくったものをそのまま公開することもできるようです。
英語のサイトではありますが、そんなに英語で困ることはないと思います。ぜひ利用してみるとよいかと思います。
ただですね、最初に面食らうのはクレジットカード情報を入力する必要があるというところです。これはわたしが自営業だと入力したからだと思います。Studentを選択したらクレジットカード情報はおそらく尋ねられないと思います。
すごいところ
無償のプランでも公開ワークスペースと1個のプライベートワークスペースを利用することができます。ディスク容量は2GBと小さいですが、ちょっとした勉強のために巨大なツールをダウンロードしてきてパソコンへ導入していくことや英語のドキュメントを読みながら、あるいは調べながらセットアップしていくことを考えると全くもってCloud9をつかったほうがいいです。
すごいところ挙げていく
- 主要なプログラミング言語には対応している(HTML/CSS/JavaScript/node.js/PHP/ruby/Python/Go/…)
- ubuntu14.04の仮想マシンが手に入る、しかもsudoでアプリは追加インストールできる
- オンラインでデバッグ環境がある(Apache2/PHP/python/rails/…)
- 構文ハイライトできるエディタが標準装備
- ターミナルが標準装備
- VNCがインストール済み
まず1つ目ですが、ドットインストールさんなんかの動画を見つつ同じくブラウザ内で試していくことができます。HTMLなどについては実行ボタンを押すとApache2 httpdが起動して、ブラウザで表示を確認することができます。わざわざセキュリティが云々を調べながらインストールして設定ファイルを書いていくよりもずっと早く試してみることができます。
二つ目ですが、最新ではないにせよubuntuです。たいていのものはそろえることができますし、無理にVimを使用しなくてもエディタは標準装備なので便利です。以下の画像はubuntuとして追加でパッケージを導入した.Net CoreのC#ソースコードです。
三つ目ですが、ブレークポイントを仕込むこともできます。さらに、実行できるランナーは標準でいくつもそろっているのですが、自分で追加することもできます。
四つ目のエディタですが、編集モードは普通のエディタのほかにVimやEmacs、SublimeTextのモードが用意されています。初心者の方も普通のテキストエディタとして利用できるのでいいですね。
五つ目がブラウザからターミナルです。別に接続しなくとも、右クリックのメニューから「New Terminal」するだけで完全にLinuxのターミナルが表示されます。
六つ目は、「初心者なのに文字ばかりでつらい」という方のために、無理やり画面を出す方法もあることをお伝えしておきます。Windowsでいう「リモートデスクトップ」なのですが、VNCが利用できます。
cloud9-vncというツールを利用することでウィンドウを利用したことも多少はできます。
さすがにメモリが小さいので、サクサクとはできませんが…
画像はブラウザから接続したVNCでVS Codeというウィンドウアプリケーションを起動して利用しているところです。これはさすがにおおーっと思いました。
つらいところ
こうした素晴らしいところの多いCloud9ですが、ちょっと面倒なところもあります。
だいたいはセキュリティに関する理由からそうなっているのですが、最大のところはクリップボードがCloud9とそれ以外で完全にわかれてしまっているというところです。
ですから、ツールなどの導入の際に「これをコピーしてターミナルへ貼り付けて」といったときに長いURLを間違わずにタイプしていったり、情報源となっているブログからのコードのペーストができないといったことがあります。
一応の回避策が用意されていて、Google Chromeの拡張機能として「Cloud9」が用意されています。これを導入すると、コピー・ペーストが普段どおり行うことができるようになります。
なお、コードの場合はファイルをアップロードすることもできるので、そこまで困りはしないと思います。
最後に
今回は手軽に開発環境を用意して試すことができるCloud9をご紹介しました。
サインアップだけで開発環境が手に入るというのは、やってみよう!という気分をくじいてしまわないのですごくいいですね!
Windows環境はないのか?と言われそうですが、Windows環境であればAWSやAzureを検討するようになるかもしれません。
ということで、年始のエントリでした。よい一年にしましょう!
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