今回は2回目です。前回、実際に実行してみている動画を公開しましたが、専用のエディタを含めた実行環境があります。まずはそちらをインストールしてみましょう。といっても、難しいことはありません。ページも英語ですが、音楽関係のソフトウェアって大抵英語ですから気にしないですよね。
ダウンロードしよう
まずは公式サイトへ行きます。
ピンクとグレーでクールな雰囲気のサイトですよね。
ここに「Raspberry Pi」「Mac OS X」「Windows」とインストーラのダウンロードリンクが並んでいると思います。本講座では筆者の環境であるWindows版をインストールしていきます。
もしもRaspberry Piをお持ちでしたら、インストール済みの場合があります。GUIを起動して(startxで起動できます)左上のメニューにあります。
Windows版はダウンロードリンクをクリックするとWindows向けのインストーラへのリンクまでページが下方向へスクロールします。あとは「Download」をクリックするとダウンロードがはじまります。
ダウンロードされると「Sonic-Pi-for-Win-v2.9.0.msi」のようなファイルになっていると思います。
インストールには管理者権限が必要となります。
起動すると、セットアップウィザードが表示されます。「Next」をクリックします。
するといきなりインストールが実行されます。
少し待つとインストールが完了します。「Finish」をクリックします。
Windowsではスタートメニューに入るようですので、スタートメニューから「Sonic Pi」をクリックして起動します。すると「ようこそ」画面が起動してきます。これは「×」ボタンで閉じていただいて構いません。
エディタが起動したでしょうか?
エディタの解説
以下へエディタの簡単な解説をしておきます。
この内容も実はSonic Piの画面下部分で解説があったりするので、そちらを見ていただいても大丈夫です。基本的にはエディタ部分で音をどのように鳴らすかをプログラミングして、「Run」ボタンをクリックして実行、「Stop」ボタンをクリックしてスクリプトを停止するという流れになります。
ショートカットキーも多数登録されていて、実行の場合はAltキー+Rキー、停止はAltキー+Sキーを押します。MacのときはCommandキーがAltキーの代わりになります。
なお、実際に書いてみるとわかるのですが、登録されているキーワードには色が付きます。
ですのでわかりやすいと思います。
さらに、登録されているキーワードなどは入力中にSonic Piが支援してくれます。
候補が表示されますので、その中から選びましょう。
もしもそのとき文字の大きさが大きすぎてよくわからない場合は、画面右上のマイナス記号のついたボタンを何度かクリックして見やすい大きさに変更してください。
さらに、画面右上の「Prefs」ボタンをクリックすると設定が表示されます。
ここで「ダークモード」にチェックをいれると…
かなり雰囲気が変わります。こちらのほうがカッコいいので!という方はこちらで利用してください。元に戻すにはチェックを外すだけで大丈夫です。
はじめてのSonic Pi
もうここまできたので、はじめてのSonic Piをやっておきましょう。とにかく音を鳴らすのであれば次のように書きます。
play 60
そして「Run」してください。「ぽーん」と音が鳴りましたか?
これは正弦波という種類の音で、すべての音の基本になっています。それをMIDIのキー番号60で音を再生しなさいという命令になっています。MIDIのキー番号って…と思う方もいらっしゃると思います。もう少しわかりやすくしましょう。
play :c4
どうでしょう?同じ音がなりましたか?60番というのはドの音です。「C」はドを表していて、ドレミファソラシドはCDEFGABCと表記できます。
ドがC、レがDということですね。
それはそうと、Cの前には「:」の記号、うしろに数字の4…?
まず「:」はコロン記号です。また後の回でお話ししますので、付けるものなんだとだけ覚えておいてください。そして後ろの数字4はどのオクターブのCなのかを指定するためのものです。これを3に書き換えて実行してみてください。音が低くなりませんでしたか?
数字が大きいほうが音が高くなります。
最後に
今回はインストールからセットアップ、そしてはじめてのSonic Piをやってみました。
次回はさらに解説をしつつ実際に音を鳴らしていきたいと思います。
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